Kia Ora Coo-ee

両大戦期のイギリス帝国に関する話題がメインです

「けものはいてものけものはいない しかし彼らは廃馬を撃った」―WW1シナイ・パレスチナ戦役におけるオーストラリア・ニュージーランドの軍用馬

WW1シナイ・パレスチナ戦役は、戦車・毒ガス・航空機といった新兵器の投入が見られたという点では「20世紀の高度産業化時代の戦争」としての性格を有していたとはいえ、1917年のベエルシェバや1918年のメギドが象徴的あるように、エジプト派遣軍の作戦遂行に…

「ブラック・アンザックス」―WW1シナイ・パレスチナ戦役におけるイギリス領西インド諸島連隊

第一次世界大戦が勃発すると、西インド諸島各地のイギリス領植民地でも、オーストラリアやニュージーランド、カナダといった白人自治領(ドミニオン)と同様、イギリス本国への忠誠を示す集会が開かれるなど、戦争の大義への賛同を示す声が多く見られた。当初…

「ラストクルセイダース」―WW1シナイ・パレスチナ戦役における十字軍レトリック

第一次世界大戦時のシナイ・パレスチナ戦役は、映画『アラビアのロレンス』(1962)や『砂漠の勇者』 (1987)―今年はベエルシェバの乗馬襲撃から百周年にあたるので、本来なら「エミュー戦争」よりもこちらの方が注目されるべきなのだが―が象徴的であるように、…

バルディア―忘れられた大勝利

1940年12月9日、西方砂漠軍Western Desert Force(のち第8軍団)司令官R・オコンナー中将はエジプトに進攻していたイタリア軍に対する反撃作戦「コンパス」の開始を命じた。エジプト領内のシディ・バラニにあるイタリア軍前線基地は12月11日には陥落し、イギリ…